株式会社サカモトで取り扱いされているサカモトあご煮干しでラーメンを作ったのでレビューします。
- 甘味が強い
- 煮干し独自のえぐみもなくすっきり
- 一般的な煮干しよりも割高
- 放射能検査は実施済み
結論からいうと普通の煮干しラーメンと比較すると上品な仕上がりとなっており、えぐみも無く煮干し系が苦手な人でも美味しく頂けるラーメンが出来上がりました。
サカモトあご煮干しとは
裏面
株式会社サカモト1967年創業名古屋市守山区喜多山二丁目28番6号に本社を構え煮干しの研究品質管理に情熱を注ぐ企業です。
粉末にしたにぼしをサッとかけるだけで使えるタイプや、平成8年に発売した「たべる小魚」も、健康ブームの到来とマッチしてマスコミに取り上げられるなど、今の日本の食生活において減り続ける魚の消費をいかに増やそう美味しく食べてもらおうとされています。
その中の商品ラインナップの一つがサカモトあご煮干しとなります。
サカモトあご煮干しの販売店
主に飲食店専門の業務関係のスーパーで取り扱いされています。
また、インターネット通販サイト主に楽天市場が取り扱いされています。
業務用専用のネット通販サイト食材プロでも取り扱いされています。
サカモトあご煮干しのの価格
販売店によりますが私が購入した際は498円でした。
通常の煮干しと比べて割高です。
サカモトあご煮干しは放射能検査
株式会社サカモトでは最新式のゲルマニウム半導体放射能測定器を導入しており、安全な品質の煮干しを提供されています。
通常の検査では10Bq/kg以下が安全基準となっていますがサカモトの場合測定1Bq/kg以下で検査されておりその徹底した安全管理には脱帽といってよいのではないでしょうか。
サカモトあご煮干しでラーメンを作る
今回作るのはアゴ煮干しと動物系白湯スープの混合にオーション太麺のいわゆる魚介系ラーメンを作ってみました。
アゴ煮干しメインのスープの場合1袋で2リットル程度のスープが作れますが、1人あたりに使うスープが300mlで6~7人前原価計算するとおおよそ75円スープ代が既にかかってしまいます。
さらにこれに麺、チャーシュー、醤油タレといったラーメンに関する素材の原価をプラスすると350円程度、利益を考えると35%が理想となりそうなると1杯あたり1,000円なかなかキツイ値段設定に。
であればアゴ煮干しスープ100mlに動物系スープ200mlの混合の方がコスト的にも価格的にも安定しているという理由になります。
アゴ煮干しスープを作る
サカモトあご煮干し4本、水2.5リットル、昆布3枚
本当は前日の夜に水から入れて半日ほど冷蔵庫で抽出したかったのですが時間が無いのでそのまま火にかけてしまいます。
沸騰するまでは強火、沸騰しかけてから弱火に切り替え約30~40分煮出します。
その後味見をして出汁がちゃんと出ているかチェック、アゴ煮干しのふんわりとした香りと甘味を感じたらとりあえず完成。
その他のラーメン関連の作成
動物系スープ
割愛しますが、豚背ガラ、豚頭、モミヂ、背脂を圧力なべで加圧、その後2時間ほど通常の鍋に移して乳化と煮込み、濾して完成。
麺
オーション加水30%、12番角切刃使用
醤油タレ
醤油2、みりん1の割合で煮切り醤油を一晩寝かしたものにチャーシューを漬け込んだものを使用
トッピング
チャーシュー、ネギ、玉ねぎ、メンマ、海苔、色合いが茶色じみているので緑の小葱を添える
実食
香りはアゴ煮干しの優しいけっしていやらしくない上品な香りが鼻孔を突き抜けます。
動物系のどっしりとしたスープがまず舌の上にのっかってきますが、その後の口当たりはアゴ煮干しのふんわりとした甘味が口に残り余韻が続きます。
オーション太麺の無骨ささえ包見込んでくれており、最後まで飽きずに食べることができました。
はやりのニボニボ系とは違い、煮干し臭さはほとんど無く、すっきりとただただ優しい魚介の旨味と風味が楽しめます。
サカモトあご煮干しのデメリット
一般的な煮干しと比較すると、流石高級料亭でも使用されているアゴ煮干しで価格は割高。
これをメインで売っているラーメン店はさぞや経営努力されているんだろうなぁと感じました。
あくまで限定商品としてであればそこまで痛くはありませんが、レギュラーとすると考えてしまいます。
まとめ
一般的な煮干しと比べて優しく上品で後引く魚介出汁なのに甘味がありラーメンに使用すると品が上がる一品です。
値段は多少張りますが、それに見合う素晴らしいスープが作れます。
これも徹底した品質管理で販売されている株式会社サカモトの経営努力といって良いでしょう。
いつもとは違う高級感を出したいラーメンを作るならおすすめの食材ではないでしょうか。