私は生まれてから40年以上、電気工事士に関して全く接点のない職業趣味でした。
40代に入り将来の不安を考え、くいっぱくれの無い資格はあった方がいい、一応世間に認められる資格が欲しいと、第二種電気工事気の資格取得を目指した次第です。
結果だけ先に述べますが2021年の前期試験で筆記及び技能試験2つ合格し無事第二種電気工事士の資格取得する事ができました。
こちらが届いた免状になります。
こちらの記事では、全くの未経験、学校卒業してから40代まで勉強という勉強はしていないそんな素人がどのようにして第二種電気工事士に合格できたのかを紹介します。
詳しい勉強方法、勉強時間やおすすめの書籍、動画、アプリに関しては別途別記事に詳細をアップしています。
40代ではじめた第二種電気工事士の難易度と勉強時間
第二種電気工事士の資格取得には筆記試験と技能試験の2つの試験を合格する必要があります。
まずは筆記試験、合格の場合は次の技能試験という流れとなっています。
筆記試験は50問中30問正解(60点)で合格ライン、技能試験は指定された候補問題の回路を一つのミス無く制限時間内に組み立てるという内容。
私が平均して行った勉強時間の合格の目安としてこのようになっています。
筆記試験勉強時間:1日1~2時間 30日
技能試験:1日1~2時間30日
筆記試験対策は主に時間が空いた時にアプリの問題集を行い、1日1回過去問をこなし間違った点を復習する。
技能試験対策は1日1~2候補問題を作成するといった方法です。
参考書を使った勉強は試験2週間前でそのほとんどがアプリの問題を解くだけ行っただけ。
試験前はやや長めに勉強時間や回路作成時間を増やしてはいました。
筆記と技能試験両方合わせての勉強時間は私の場合おおよそ75時間程度は勉強していたと思います。
現在電気工事関係の仕事をされている、電気関係の学校出身者、電気関係の趣味がある方はもっと勉強時間これより短くなるのではないでしょうか。
40代知識技能0からはじめる第二種電気工事士試験の勉強方法
第二種電気工事士は一般的な資格とは異なり筆記試験と技能試験の2つの試験を合格しなくてはいけません。
まずは筆記試験を合格しないと次に進めないので、まずは筆記試験対策、筆記試験を合格したら技能試験という流れになります。
筆記試験の対策
筆記試験に関しては一般的に行われている試験勉強と同様に行う方法が一番の近道でした。
- 参考書をまずざっと見る
- 時間があるときに第二種電気工事士筆記試験アプリを解く
- 平行して過去問を解く
- 間違った問題をピックアップしてなぜ間違ったか、正しい正解の導き方を参考書またはYoutube動画で確認
- 正解率を上げていき合格点になるまで繰り返し
第二種電気工事士資格の参考書、過去問、無料アプリ、Youtube動画こちらで問題ありませんでした。
第二種電気工事士筆記試験合格に使用した参考書2冊についてはこちらの記事にまとめてます。
若いころのように物覚えが悪く何度も反復して間違いを修正し、正しい情報をインプットするように気を付けてはいます。
40代に入っての集中維持勉強継続のコツについてはこちらにまとめました。
よくわからない点は参考書を再確認したりYoutubeで確認でそこまで難儀したという程ではありませんでした。
筆記試験の勉強で役にたったアプリに関してはこちらの関連記事を参考にしてください。
技能試験の対策
技能試験では制作回路問題がすでに公開されており、1~13の候補問題のどれかが出題されると公言されています。
やることはこの候補問題は規定の時間までに欠陥無しで作るという練習をただひたすら行うだけ。
第二種電気工事士の筆記試験会場では技能試験対策の講習会の勧誘もありますが、不器用な人だとしても独学で大丈夫です。
第二種電気工事士技能試験の勉強開始は筆記試験後すぐに行う事が望ましいです。
筆記試験の合否は当日判明できるので合格圏内ならすぐに技能試験用の工具や配線類をそろえましょう
筆記試験の合否は試験終了数時間後に回答がインターネット上にアップされており、当日問題用紙の持ち帰り可能なので、問題欄に自分がマークした回答をメモしておけばその日に合否の判断は可能となっています。
合格と判明されたらすぐに技能試験用の工具や候補問題用の回路パーツを集めておくことをおすすめします。
合格したから言えるのですが、工具フルセット揃える必要はありませんでした。本当に必要な工具についてはこちらにまとめてます。
全国一斉に第二種電気工事士の受験生がこぞって購入されるため工具の在庫がなくなる可能性、中古で購入するのであれば普段より割高になる傾向があるようです。
私の場合筆記試験過去問平均点が80点出るようになってから早めの購入を行いました。
勉強は候補問題1~13を繰り返して作るだけ3週作ると20分以内で完成できます
工具やケーブル類、器具の結線など全く触った事がない状態から回路を作っていく初めての体験からスタートしたのですが、初めの候補1から始めてみたところ作成時間は3時間。
技能試験の時間は40分となっており「これ本当に大丈夫なん…」と不安を覚えたほど。
しかし安心して下さい。候補1~13あるといってもケーブルの被覆の剥ぎ方や芯線被覆の剝ぎ方は共通ですし、使用する器具の結線も共通する部分が多いため候補問題を繰り返していけば自然とスピードアップしていきます。
最終的には候補問題1~13全て20分以内で完成できるようになります。
初めのうちは実際作ってみてあれ??と思った場合場合HOZANの候補問題動画を確認してチェックするようにしました。
1周目の候補10あたりから慣れはじめギリギリ40分(欠陥あり)2週目前半で時間いっぱい欠陥無し、2周目後半で30分前後欠陥無し、3周からはスピードと効率重視で20分台。
練習すればするほど工具の取り扱いも慣れてくるので合格できると自信はついてきました。
技能の練習ができない時間は伏線図を書く
技能試験の勉強は工具と器具が無いと練習になりません。
といっても通勤時間中や仕事の休憩の合間に練習できるかというと難しいですし、カフェやファミレスで工具を持って練習するわけにもいきません。
どうしても技能の練習は自宅で行わざるを得ませんんが、出先でできる勉強方法は技能試験の候補1~13の伏線図を書く練習です。
練習しまくっているから頭の中に伏線図はできてるから必要ないという人もいますが、私は確実に安全に合格する上では伏線図は作るべきと判断しました。
試験中伏線図があればどう結線すれば良いか試験のプレッシャーで頭がパニックになってミスをしてしまうリスクも減らす事ができますし、工具をいきなり触って緊張で思うように手が動かないという事も自分の性格ではあると思ったからです。
時間があるときメモ帳に3色ボールペンで伏線図を書く練習であれば出先でも会社の休憩中でもできるのでおすすめです。
技能試験に関しての勉強方法やコツに関してはこちらの記事を参考にしてください。
第二種電気工事士の技能試験で本当に必要だった、合格に役立った工具、不要だった工具についてはこちらにまとめてます。
第二種電気工事士試験合格後
技能試験1か月に結果の合否が確認できます。
「合格者一覧にあります」というのが合格のようでSNSでも素直に合格ですと書いてくれと評判はいまいち。
合格発表当日インターネット上で自分の試験番号を入力すれば合否の確認ができ、合格の場合2週~3週間後に合格通知と免状交付の手続き書類が郵送で届きます。
免状交付申請を自分でする必要があります。
一般的には免状交付申請手数料5200円分の収入証紙を申請書に貼り付けて住民票、写真、合格通知書、返信用封筒を郵送します。
直接窓口に持って行いくのも可能
家から近かったため免状申請は直接窓口に持っていきました。
特にトラブルもなく必要書類と写真と手数料を渡して終了です。
実際の免状は2週間ぐらいで届きました。
これで晴れて電気工事士二種の国家資格保持者となったわけです。
一応国に認められた資格を入手できたという事は頑張ったなという目安になりますね。
最後に
第2種電気工事士試験の合格率は50%~60%と言われています。
国家資格の偏差値でいえば49と高いとは言えませんが国家資格は国家資格です。
筆記試験を合格しても、さらに技能試験も合格しなくてはいけない思ったよりも時間の確保が重要な資格と思いました。後工具やら試験を受ける際の費用、免状交付の金額と思ったより金銭的にハードルが高いと感じました。
筆記試験はほぼ過去問からの出題で2~3問ほど新しい問題でひっかけがある傾向過去問で8割正解率出せれば大丈夫と思います。
技能試験は出題候補問題1~13を反復して練習すれば問題ありませんでした。
40代になってちゃんとした勉強をするのは本当に久しぶりで初めこそ苦労はしましたが、ちゃんと勉強すれば理解もできるし技術力もアップする努力の結果が見えやすく勉強しがいがあって振り返れば楽しかったなと思えた資格勉強でした。
決して年齢だからとか、自分は全く電気工事について知らないからといって諦める必要はありません。
今では無料で学べるスマホアプリや出題について1問1問丁寧に解説してくれるYoutube動画もあり、技能に関しても同様に解説動画を見ながら練習すればそこまで苦労せず合格可能ではないでしょうか。
もし興味がある方はチャレンジされてみてはいかがでしょうか